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自分の殻に閉じこもっている大人に読んでほしい。『ハリネズミの願い』

誕生日に姉からもらった本、『ハリネズミの願い』。
せっかくなので読んでみた感想をつらつらとしたためてみようと思う。
ちなみに私は昔から読書感想文なるものが苦手なので、拙い文章をお許し願いたい。笑

こんにちは、トキカクの伊東です。

 

『ハリネズミの願い』著者:トーン・テレヘン/訳者:長山 さき

*あらすじ*

「信頼なるどうぶつたちへ
  ぼくの家にあそびに来るよう、キミたちみんなを招待します。……でも、だれも来なくてもだいじょうぶです。」

 

ある日、自分のハリが大嫌いで、ほかのどうぶつたちとうまく付き合えないハリネズミが、だれかを家に招待しようと思い立つ。
さっそく手紙を書きはじめるが、もしも○○が訪ねてきたら、と想像すると、とたんに不安に襲われて、手紙を送る勇気が出ない。
クマがきたら? ヒキガエルがきたら?
ゾウがきたら? フクロウがきたら?

——さまざまなどうぶつたちのオソロシイ訪問が、孤独なハリネズミの頭のなかで繰り広げられる。
オランダで最も敬愛される作家による、臆病で気むずかしいあなたのための物語

 

自分の殻に閉じこもっている大人にオススメ

一人ぼっちのハリネズミ。
他のどうぶつたちは互いに訪問し合っているけれど、ハリネズミの家にはだれも訪ねてくるものはいないし、招待したこともない。
そもそも、自分も訪ねない。
もしも自分が招待したらみんなはどう思うだろうか?
みんな喜んで来てくれるだろう。…いや、だれも来たがらないかもしれない。

ハリネズミは各どうぶつたちが自分が招待したことでどのように感じ、どのように行動し、もしそのどうぶつが家に来たらどうなるかを、”全て自分の妄想の中で完結”させてしまい、なかなか手紙を出すことができない。

読後感

ハリネズミは自分の特徴であるハリにコンプレックスを抱いている。
このハリのせいできっと周りのみんなから恐れられているだろう。
でも、このハリはコンプレックスであると同時に自分の誇りでもある。
たとえ恐れられなかったとしても、招待しているこちらのもてなし方に不満を抱かれるかもしれないし、様々な要求に従うハメになるかもしれない…。
そういうことも含めれば一人でいた方が楽だけれど、結局は他のどうぶつをたちを招待してみたいのだ。
まさに、”したいことはすでに決まっているのに理由をつけて踏み切れない臆病なひと”を表している。

読んでいて繰り返されるハリネズミの自己完結がとてももどかしかった。しかし、私にも共感できる部分がある。
私も自己完結のせいで悩んでしまう癖があるからだ。
私に指摘をしてくれたひとは、私がハリネズミに対して感じることとまさに同じ気持ちで私を見ていたのかもしれない。

 

 

<参考文献>
『ハリネズミの願い』著者:トーン・テレヘン/訳者:長山さき
発行:2016年6月30日/16刷2017年4月15日
発行者:佐藤隆信/発行社:株式会社新潮社

 

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